ECサイトとアクセス解析


インターネットで商品やサービスを販売しているECサイトにとって、より多くのユーザーをサイトへ呼びこむことは売上アップするために必要不可欠です。多くのお客さんを呼び込むことで、売上がアップする可能性は高くなりますが、肝心な収益に繋がらなければ意味がありません。
お客さんの購買意欲を掻き立てることができなければ、売上も収益アップにも繋がらないのです。では、継続的に売上げ・収益をアップさせるためは何が必要なのでしょうか。

アクセス解析の重要性

そこで確認したいのがアクセス解析です。
アクセス解析はとは以下のようなことを確認し、それを基に施策を組み立てることを言います。

  • どのくらいの集客があったのか
  • どのような言葉で検索したのか
  • どのページにやって来たのか
  • 閲覧したページはどこなのか

等の内容を把握することができます。やみくもにデザインを変更したり、手当たり次第新しいツールを導入したりするより、これらの内容をしっかりと精査して、改善策をきちんと実施することでより確実にECサイトの収益アップに繋げることが可能です。それでは、具体的にECサイトとアクセス解析の関連性を活かす方法を解説していきます。

ページビュー数を把握する

アクセス解析でまず確認していただきたいのがページビュー数です。
ページビュー(PV)とは「サイトがどれだけ見られたかを測るための指標」です。サイトへ訪れる人の行動は個人差がありますが、多くのユーザーはページを開く前に検索画面で自分の知りたいことが書いてあるページか、欲しいものが得られるページかの当たりをつけています。中には検索結果で表示されたリンクページなどからやって来て、サイトの内容を見る場合もあります。そういったユーザーはそれだけ興味を持っているということなので、商品やサービスを購入してもらえる可能性も十分にあると考えられます。つまりページビューが多いほど収益アップに繋がる可能性が高いと考えることができます。

しかしPVはサイトに何人の人が訪問したのかを知ることはできません。同じ人が何度もページを開いた場合もカウントアップされるので注意が必要です。サイトの訪問者数を知りたい場合は、セッション数を見ましょう。

直帰率を確認する

もう一点確認したいのが直帰率です。
直帰率とは「検索エンジンなどから流入したユーザーが1ページだけを閲覧してすぐに離脱してしまった人の割合」を示しています。サイトを見た瞬間に「これは違うな」と感じることは、ユーザーが求めている情報を提供していなかった非常に勿体ないケースだと考えられます。直帰率が高ければ高いほど、ユーザーを逃しているということなので、一体何が原因なのか解析しなければいけません。
直帰率が高い最も大きな原因として考えられるのは、ユーザーが検索して求めていた情報と、用意していたコンテンツの内容が一致しなかった場合です。
例えば「ダイエット レシピ」と検索したユーザーは「ダイエットに効果的なレシピ」を知りたかったのだと思います。
しかしサイトで「私もダイエットで痩せるレシピを探しています。誰か教えて!」という内容だったらユーザーは欲しい答えは載っていないと判断しすぐに離脱してしまいます。キーワードとユーザーの目的に適した答えを提供する内容やサービスを考えながらECサイトを運営しなければいけません。

ECサイトの今後

スマートフォンの普及によりネットを通じていつでもどこでもECサイトを利用し商品の購入ができるようになったことで、EC業界は急成長をし続けています。
買い物をする時間も無いほど忙しいビジネスマンや、重い物が運べない高齢者にとってもネットショップの利用は便利でもうすでに生活に無くてはならないものになりつつあります。
また、業界大手である楽天やAmazonは主力となるECサイトを資金源に、旅行サービスや動画配信など様々なECサイトサービスを展開しています。具体的な市場規模について下記の参照ください。

”1997年にサービスを開始した楽天が業界最大手で、会員数1億1,044万人(2015年末時点)、日本人の約1.2人に1人が会員となっている計算となる。現在では、オークションサイトやオンライン証券取引、旅行代理業など、多様なサービスを展開”
引用@「eコマース(EC)」とは?今さら聞けないコマース基本用語 | ecc Lab

TVで放送された商品が瞬く間に、ネット上のあらゆるECサイトで完売してしまうという現象も起こっており、メディアと流行の結びつきについてもマーケティングを考える上でとても重要なことです。常に念頭に置きながらECサイトのアクセス解析を行いましょう。